普通住宅の外壁塗装の費用相場は「89万円」5つの価格要素解説

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家を建ててから10年も経過すると、気になるのが「外壁塗装」の塗り直しです。新築時はピカピカであっても、10年も過ぎると、外壁の黒ずみや汚れが気になりはじめるころだからです。

全国の一軒家はおおむね35㎡~40㎡の方が多く、その場合、もっとも一般的な塗料の「エスケープレミアムシリコン」というシリコン塗料を使えば80万円~100万円が価格相場となります。ちなみに35㎡の二階建てですと、89万円が基準になると考えてください(ここでは値引きなどは考慮しておりません)。

もし、平均的な塗料を使うという前提で、この価格相場から安すぎても高すぎても、その外壁塗料は疑ってかかるべきです。なぜなら、外壁塗料の3つの要素の「塗装代」「塗料代」「足場代」は必ずかかる費用ですから、80万円を大きく下回る場合は、「耐用年数の低いアクリル塗料」や「3回塗装するところを2回で済ませしている」可能性があります。

また、100万円以上する場合は「ガイナ」や「フッソ」など高級塗料を使うのなら問題ありませんが、そうではないなら、不当に高い金額をとられている可能性があります。

本日はイエカラ―ズで、営業をしている筆者が、外壁塗料の価格相場について詳しく解説いたします。

外壁塗料の価格相場は「①塗料」「②下地作業」「③養生作業」「④足場設置」「⑤その他作業」の5要素でわかる!

まず、外壁塗装がどのような要素からなるのかは、5つの要素をみれば理解することができます。例えば、35㎡の二階建ての平均的な建物をシリコン塗料で塗る場合は下記の計算になります。

◆外壁塗装の価格相場の5つの要素

①塗料
②下地作業
③養生作業
④足場設置
⑤その他作業

◆35坪2階建ての外壁塗装の平均価格

890,034円=①284,130円 + ②332,640円 + ③69,300円 + ④163,964円 + ⑤40,000円

では、あなたの家ではどのような価格相場になるのか、下記の①から⑤の順序で見てください。

価格を決める要素①塗料(中塗り・上塗り)のレベル

上記は一般的な住宅で最も使われることが多い塗料メーカー大手の「エスケー化研」の塗料のデータをもとに作っており、上記の価格は原価そのものです。

参考記事:エスケー化研公式ホームページ 製品情報

使う塗料によって「価格」も変わりますし、「耐用年数」も大幅に変わります。現在、一般住宅で使わる塗料はラジカル抑制の「シリコン樹脂」の塗料です。もし平均的な塗装をしたいというのであれば、ラジカル抑制のシリコン塗料を選択するべきです。エスケー化研の「エスケープレミアムシリコン」という塗料がこれに該当します。

ラジカル抑制のシリコン塗料:エスケープレミアムシリコン

この価格表をみて、他のホームページと比べて「安い!」と思われるかもしれませんが、この価格には、職人の塗装代が入っておりません。原価そのものです。それに、上記の塗料を塗る前に下地塗料が必要になります。なぜなら一般的な外壁塗装では3回塗りが必須であり、1回目に塗るのは下地で、2回、3回目に塗るのが上記の上塗り塗料である「シリコン塗料」や「ガイナ」だからです。

価格を決める要素②下地作業と職人塗装代

塗料を塗る前に高圧洗浄機で、壁を洗う作業、及び上塗り材を塗る前に「下地塗料」塗る必要があります。下地の単価は1㎡あたり700円と、上塗りの値段に比べると2分の1から3分の1程度と高くありません。

下地塗料は、多くの種類がありますが、壁の材質や状況、前回塗装時の塗料により変わりますが、ここでは平均的な単価として700円とします。

職人の塗装費は、通常「上塗り」の塗料に込みにされている見積がほとんどですが、当記事では塗装の実態をわかりやすくるため、塗料材とは別に表でまとめました単価は1㎡あたり500円です。ここが塗装業者によって異なることが多いポイントです。

価格を決める要素③その他作業

塗装しない場所や、近隣住民の家や建物、車に塗料が飛散しないように、養生や飛散防止ネットを設置する必要があります。

単価はそれぞれ高くはなく、下記の通りになります。

養生は1㎡あたり350円
飛散防止ネットは1㎡あたり150円

養生は厳密に言えば、養生するスペースで見積もりを出すべきですが、業界の慣習で塗料と同様に見積を出す業者が多いですので、上記の表の平米数による計算が一般的な算出方法となります。

価格を決める要素④足場の価格

外壁塗装で、意外に費用がかかる工事なのは「足場設置」です。足場の設置は塗装業者が行うことは、通常なく、足場専門業者が足場を設置します。そのために足場の値段は安くなく、外壁塗料工事の価格の3分の1から4分の1程度かかります。

※ここでは2階の建物と想定した金額を出しています。

足場の費用については、下記の記事で詳しく取り上げておるので、ご覧ください。

参考記事:足場業者の費用一覧で分かる!外壁塗装の足場相場は「20万円」前後

価格を決める要素⑤その他作業「下地補修」と「廃棄物処理」

最後にその他の作業ですが、ここでは平米で計算されることのない下地補修と廃棄物処理をまとめてみました、下記の値段を基準にしてください。

下地補修・・20000円
廃棄物処理処理・・20000円

合わせて4万円が基準となります。下地補修は外壁の状態が悪くなければ、行わないケースもあり、廃棄物処理の金額は、割引が可能であるケースがあります。しかし、外壁の平均価格をご自身で見積もる場合は、両方ともあることを前提に考えておきましょう。

外壁塗装の価格相場の5つの注意点

一般的な単価から、35㎡の二階建ての外壁塗装の価格を89万円と出しましたが、あくまで一般的な価格です。では、単価以外に価格に影響を与える5つの注意点にはどのようなものがあるのでしょうか?それぞれ解説していきます。

①外壁面積

例えば、外壁が凸型をして凹型をしていたりすると、外壁面積では建物の施工時の図面をみたり、計測を行って正しい平米数を出すので、あくまで外壁面積によって価格が決まります。

ですから、当然1階建てと3階建てでは、3階建ての方が、外壁面積が広いため、外壁塗装の価格も高くなります。業者に騙されないためにも塗料や作業の「㎡あたりの単価」を抑えておくことが大切です。

◆1㎡あたりの単価の例

・アクリル塗料 1,400円
・シリコン塗料 2,050円
・高圧洗浄 200円
・養生 350円

②外壁塗料のグレードの違い

住宅の外壁塗装で一般的なのはラジカル抑制塗料の「シリコン塗料」です。そして住宅で最もよく使われるのは「エスケー化研」というメーカーですから、必然的に「エスケープレミアムシリコン」になります。

この塗料は、現在も最も標準的な住宅の塗装で使われる塗料ですから、間違いありません。ラジカル抑制塗料とは、塗料は時間が経つと樹脂を壊すラジカル因子というものが発生します。しかし、ラジカル抑制塗料は、その発生を防ぎ、塗膜の寿命を延ばすことができるのです。

ラジカル抑制塗料には「アクリル」を使ったものがありますが、アクリルよりもシリコンの方が、耐久性が勝ります。そういう意味でもエスケープレミアムシリコンがベストなのです。

さらにグレードの高い「フッソ」ですが、昨今の塗装業界の評価は高くありません。シリコン樹脂を上回る耐久性がある分、塗膜が非常に硬いというデメリットがあり、塗膜が固いと地震でヒビが入りやすいのです。地震の多い日本では、フッソ塗料は敬遠されるケースが増えてきました。

「ガイナ」は、高級塗料に入り以下のようなメリットがあります。

◆ガイナのメリット

・騒音を減らす
・耐久性が極めて高い
・結露しにくい
・不燃作用の塗料
・空気を綺麗にする

塗料としては15年以上持ち、それ以外の効果が数多くあるため「シリコン」の2倍の価格になります。予算に余裕がある場合は「外の車や電車の騒音を減らしたい!」「次の塗装を15年先にしたい」ケースにガイナはおススメです。

また、塗料には多くの種類があり、遮熱塗料や断熱塗料など、日当たりが強すぎる場合など、特殊塗料を使う場合は、金額が高くなります。

逆に気をつけないといけないケースは「アクリル塗料」など使って、工事を安くすますケースです。アクリル塗料は昔の塗料で、耐用年数は5~7年しか持ちませんので、シリコン塗料であれば倍はもつので、費用対効果が悪いです。絶対に使わないでください。※ラジカル抑制のアクリル塗料のパーフェクトトップなどは除く。

③外壁の劣化具合

外壁塗装の代表的な劣化には以下のようなものがあります。

◆外壁の劣化のサイン

・チョーキング
・割れ、クラック、剥がれ
・膨らみ

チョーキングとは、壁を指で擦ると、白い粉が指につく現象です。外壁塗装が劣化すると、このように顔料が白い粉となって噴き出すのです。その他にも、割れや膨らみなどがあります。この程度であれば、外壁塗装の料金にさほど影響をあたえません。

しかし、外壁を20年近く放置している場合は、壁が水を吸いこみ、水を含んだ壁は、膨張と伸縮が大きくなり壁に大きなダメージが残ります。こうなると外壁塗装ではどうにもならず、外壁を交換するリフォーム工事が必要となり、500万円近くリフォーム代がかかります。

そうなる前に、外壁塗装をおこない壁をメンテナンスしなくてはいけません。どんな塗料をつかっても20年を経過すると、壁が水を吸いこみ、大きな劣化がはじまります。外壁塗装は10年を目安に塗り直しを検討しなくてはなりません。

また、悪徳業者は壁がそこまで劣化してなくても「劣化が激しい」とウソをつく業者もいますから、3社以上の業者から見積もりをとることで、適切な価格や壁の状態が理解できる可能性が高まります。

④職人のランク

あまり一般的ではありませんが、実は塗装する職人には、ランクがついています。ランクは業者によって考え方が異なりますが、私が知る以下のランクを参考にしてくださお。

◆職人のランクによってできること

・S級 塗装のスペシャリスト!内装も家具もなんでもできる
・A~B級 一般家屋の外壁塗装ができる
・C~D級 工場や、公益住宅など大き目の建物のみ
・E級 新人程度

先にあげた35㎡2階建ての外壁塗装価格を「89万円」と出しましたが、B級を前提に作りました。もしこれがS級になると、当然価格は高くなりますが、相当綺麗な仕上がりになり、塗料の性能を120%出してくれることは間違いありません。

塗装は基本、家の内装が家具など、人の目につくものほど職人の腕が必要となり、塗装業界では内装が塗装できる職人が一流とされていますので、B級以上であれば、外壁塗装に問題はありません。

逆に、3月などの外壁塗装の繁忙期はB級以上が少なくなっている可能性があり、悪質な業者は、C級D級に塗装させることもあります。家主としては大変です。そうならないためにも、塗装予定の三ヵ月前から余裕をもって業者を選び、腕の良い職人を押さえておく必要があります。

ちなみに、今は良い業者とは「営業会社」がほとんどです。営業会社とは自社で、職人をかかえないケースのことです。なぜなら良い業者には、一括見積業者や口コミから依頼が多くなり、自社で職人をかかえては、受注できないことが多くなり、職人をかかえないケースが一般的となりました。

塗装の口コミホームページで「営業会社」は怪しいという情報が散見されますが、それは昔の話で、今は逆に自社で職人を抱え込む会社は「仕事がない時期」も職人に給料を払わなければならず、仕事を受注すると、仕事がなかった時期のコストも払わされる構造になっており、塗装業者は自社で職人をかかえない営業会社が基本となります。

そのため、職人は個人事業主の形で、営業会社に案件を紹介される形が一般的なため、職人にはS~Eまでのランクがつけられるようになり、当然ランクの高い職人は、引っ張りだこであり、そういったランクの高い職人に塗装してもらうためには、余裕を持って工事を依頼するのが一番なのです。

⑤悪徳業者は値段が高くなる場合と手を抜かれるケースがある

最後に、やはり悪徳業者を選ぶと、値段がだいぶ高くなります。悪徳業者を使って値段が極端に安いケースもありあますが、通常3回塗りのところを、2回塗りしかしていないケースがあり、塗料を節約しているのです。

ちなみにプロの目でも塗料が乾いてしまえば、2回塗りも3回塗りも見分けようがありません。2回塗りが発覚するのは2~3年後で、塗料が剥げてきてはじめて「手抜きされた!」と気づきます。「そうだ、保証があるから業者に連絡しよう!」と思っても手遅れで、業者は影も形もありません。

なぜなら、悪徳業者は数年に一度、会社をつぶして、新しい別の会社になるので、保証も無意味なのです。嘘みたいな本当の話です。

また、80万円程度で済む工事を200万円と吹っ掛けたりする業者も多くいます。悪徳業者はかつてないほど増えているのです。なぜなら核家族が増えたため、工事は通常平日行いますから、工事を適当にやっても施主にばれないからです。また塗料の性質上、塗った仕上がりは素人に手抜きかどうか見抜けないく、数年経って塗料が剥げないと手抜きがばれないためなのです。

これを防ぐには、一括査定見積もりを利用するしかありません。なぜなら一括査定見積もりに登録できる業者は、真面目な業者しか登録できないからです。

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